いっしょにやると、ひろがる世界。|東京都の特別支援学校と高校の取り組みをみてみよう! いっしょにやると、ひろがる世界。|東京都の特別支援学校と高校の取り組みをみてみよう!
特別支援学校が進めるインクルーシブな教育

多様な人が共に尊重し合う共生社会の実現には、障害のある子供と障害のない子供が共に学び、体験することを通じて、お互いの理解を深めることが重要です。
東京都では、都内の隣接・近接する特別支援学校と高等学校を中心に、文化祭や運動会などでの日常的な交流や、学校施設の共有など、協働的な取り組みをモデル的にすすめています。
今回は、城南特別支援学校と六郷工科高校、町田の丘学園と野津田高校がそれぞれ一緒に行った協働活動の取り組みを取材してきました。

インクルーシブ教育
城南特別支援学校と六郷工科高校六郷ねぶた祭り

城南特別支援学校と六郷工科高校の協働活動として「六郷ねぶた祭」の「ねぶた制作」に取り組みました。今年で20回を迎えるこのお祭りは、地域と連携して毎年開催している学校行事です。
10体のねぶたが跳人とともに町中を練り歩く姿は本場さながらの迫力があります。10体のうち1体を二校の生徒が協働で作成し、練り歩きも共に行いました。
一緒に制作物を作るのは初めての試みでしたが、生徒同士の絆がより深まったようです。自分たちで作ったねぶたの後ろを歩く城南の生徒たちの、生き生きとした笑顔がとても印象的でした。

協働して制作している様子
共同制作の様子
共同制作の様子
学生・先生へのインタビュー    
学生・先生へのインタビュー

城南特別支援学校
中水陽斗さん 高校2年生

ねぶた制作は初めての体験です。緑色の芝生部分の紙を貼りました。たくさんの六郷工科高校の生徒たちと一緒に作れてとても楽しかったです。制作中はずっと笑っていたと思います。ぜひまたやりたいです。

 
学生・先生へのインタビュー

城南特別支援学校
亀田礼乃さん 高校3年生

初めて見るねぶたに迫力を感じました。制作では鉛筆で花を描いたり、紙を貼ったりしました。花の型を押さえながら描くところが少し難しかったです。今年卒業なので、来年は観に来たいと思っています。

 
学生・先生へのインタビュー

城南特別支援学校
野澤景子 先生

ねぶた制作には高等部の1つのグループが参加しました。文化祭での交流以外で、一緒に制作物を作るのは初めての試みです。今後も続いていくことを願っています。

 
学生・先生へのインタビュー

六郷工科高校
西山翠(ひかる)さん 高校2年生

城南の生徒とは一緒に花を描いたりしました。制作中はみなさん、とても楽しそうでずっと笑顔でした。私たちも楽しく制作に取り組めて、お互いの絆が深まったと感じました。軽音楽など他の分野でも一緒に何かできたらいいなと思っています。

 
学生・先生へのインタビュー

六郷工科高校
深澤龍太郎先生 全日制副校長

私はずっとねぶたに関わってきた経験から、この取り組みが始まるというときねぶた制作を提案しました。城南の先生方もとても協力的でいい関係で取り組むことができました。両校生徒の協働作業は予想以上の成果で、交流することが生徒たちの成長に繋がったと感じました。

町田の丘学園と野津田高校ボッチャ交流会

町田の丘学園と野津田高校ではユニバーサルスポーツとして知られる「ボッチャ」を通して交流をしています。ボッチャはパラリンピックの正式種目にもなっている競技で、誰にでも簡単にできて楽しめるのが魅力のスポーツです。
両校では「ボッチャフェスタ」と称して、それぞれの学校の生徒たちで混合チームを作って対戦を行うイベントを開催しています。
転がるボールを真剣に見つめてがっかりしたり喜んだり、声を張り上げて応援したりと参加者全員が試合に没頭。イベント会場は生き生きとした笑顔と歓声にあふれていました。

学生・先生へのインタビュー    
学生・先生へのインタビュー

町田の丘学園
金子櫻介さん 高校1年生

町田の丘学園ではボッチャを9月からずっとやっています。フェスタは今回、2回目の参加になりますが司会もできてよかったです。普段と違う仲間との試合なので少し緊張しましたがとても楽しくできました。

 
学生・先生へのインタビュー

町田の丘学園
森嶋茉央さん 高校1年生

普段は関わることが少ない生徒たちとの試合なので少し不安でしたが、みなさん、たくさん応援してくれて楽しくできました。また一緒にやりたいです。学校の行事以外でも、毎日でも交流できたらいいなと思います。

 
学生・先生へのインタビュー

町田の丘学園
柴山翔さん 高校1年生

いつもは同じ高校の仲間とボッチャをしていますが、今回、野津田の高校生たちと一緒にできてとても楽しかったです。少し緊張はしましたが、仲間に応援してもらって嬉しかったので、また対戦したいと思います。

 
学生・先生へのインタビュー

町田の丘学園
三浦里沙先生

野津田の生徒たちは当校の生徒の投球時間が長くなってもずっと待ってくれたり、補助器具のサポートを丁寧にしてくれてとても嬉しく感じました。生徒たちの表情がいつも以上に生き生きしていたのが印象的です。これからも町で会って声をかけあえるような関係を築けていけたらと思っています。

 
学生・先生へのインタビュー

野津田高校
宮澤麗愛さん 2年生 福祉科
齋藤優夢さん 2年生 普通科

ボッチャの試合を町田の丘学園の生徒としたのは初めてで、新鮮な気持ちで楽しくできました。ボッチャだけでなくほかの行事などでももっと交流をしていきたいです。(宮澤さん)
私は2回目の参加です。何回やっても本当に楽しいです。サポートをしながらみんなで声をかけあって盛り上がりました。これからも続けていきたいです。(齋藤さん)

 
学生・先生へのインタビュー

野津田高校
西川有先生

学校が隣同士なので、生徒同士はお互いに存在が当たり前になっているところがあると思います。試合で初めて接する生徒がいても、すぐに打ち解けあえていると感じます。文化祭などでの交流がありますが、お互いと触れ合えるのがボッチャフェスタです。今後もより絆を深めていきたいと思います。

東京都の特別支援教育について

東京都の特別支援教育について詳しくはこちら(東京都HP)をご覧ください。